デザインやレイアウトにこだわりのある方へ
デザインやレイアウトにこだわりをお持ちの方には
イラストレータでの入稿も可能
です。
こちらのページではイラストレータによる小冊子原稿の作成方法をお伝えします。
ただしイラストレータは中級者以上向けのソフトなので、
初心者の方はWordで原稿作成することをおすすめします。
→Wordでの原稿作成方法についてはこちらのページで詳しく説明しています

*今回はA5サイズ、たて書き仕様の場合でご説明します。
「ファイル」→「新規」を選択
・名前:「マスターページ」
・サイズ:縦148mm、高さ210mmと直接入力
プルダウンでA5が選択できる場合は、
サイズA5を選択
・方向:縦
・カラーモード:CMYK
<OK>をクリックするとA5サイズのアートボードが表示されます。
この時点で<別名で保存>を選択してファイル名「マスターページ.ai」で保存しておきましょう。

<長方形ツール>をクリックして、本のサイズの長方形をつくる。
A5なので幅→148mm、高さ→210mmの長方形を線幅(0.3ポイント)で作る。
<長方形ツール>をクリックして、書式の大きさの長方形をつくる。
A5の紙サイズから上下・左右の余白を差し引いて、
幅→98mm、高さ→160mmの長方形
(左下図グレーの部分)を作り、
余白に従って位置を決める。
※グレーの長方形は、後にテキストボックスとして使用します。
ページの位置を決める。
基本ページの高さ……15mm
*ページの高さや位置は、本文のデザインやレイアウトによって変更可能です。
【例】A5サイズ/縦書きの本をつくる
・余白 ……上下左右とも25mm
・ ページの高さ(フッター) ……15mm
とします。
「章」単位で編集作業を行います。
誤字・脱字はもちろん、文章の訂正や変更が発生することを考えて「章」単位の編集をおすすめします。
「はじめに」でひとつのファイル、「第1章」でひとつのファイルをつくる…といった方法です。
【注意!】
ひとつのファイルに数ページを作り込むので、1ファイルの容量が大きくなります。
過去に、30ページ分を1ファイルに作り上げた方がいらっしゃいましたが、残念ながらパソコンがパンクしたという泣くに泣けないハプニングがありました。安全策として、1ファイルには20ページ程度がよいと思います。

<ファイル>→<新規>を選択します。
名 前 :第1章
サイズ :カスタム 幅1,000mm、高さ1,200mm
用紙の方向 :縦
カラーモード :CMYK
<OK>をクリックすると指定したサイズのアートボードが表示されます。
この時点で<別名で保存>を選択してファイル名「第1章.ai」で保存しておきましょう。

先ほど作った148mm×210mmの箱(マスターページ)をコピーし、第1章の画面にペーストする。
アートボードいっぱいに1章のページ数を想定して、20ページ分くらいコピー&ペーストする。ページが混乱しないように、この時点で順番に数字を打ち込んでおきましょう。

まずは1ページ目からスタートです。
<文字組方向>を「縦書き」か「横書き」に選択し、(ここでは「縦書き」を選択します)テキストボックスの線上でクリックすると線が消え、文字が入力できるようになります。
文字を入力するか、テキスト流し込みを始めてください。
【ワンポイントアドバイス】
小冊子の場合、本文文字サイズは12ポイント、
行間は26ポイント、大見出しの文字サイズは
18ポイントくらいが一般的なようです。
詳しくは
WORDの書式設定
をご覧下さい。

1ページのテキストボックスがいっぱいになりました。
テキストボックスをリンクさせましょう。
1ページのテキストボックスと2ページのテキストボックスを選択します。
メニューバー<書式>→<スレッドテキストオプション>→<作成>を選択するとテキストボックスがリンクされます。
テキストボックス同士をリンクしておくと、文章が途切れることなく続けられます。この繰り返しで文字の編集を続けてください。
作業が終わりましたら、
「第1章.ai」を上書き保存しておいてくださいね。
【注意】
マスターページがグループ化されていたら要注意!
リンクができません。
グループ化されていたら解除して下さいね。
【イラストレータで画像を配置するときの注意点】
1. 画像配置の貼り付け・リンクファイルは、フォトショップで
EPSファイル(CMYKもしくはグレースケール)で保存したものをご使用ください。
2. 画像解像度は原寸でカラー…300dpi程度、モノクロ…200dpi程度が必要です。
3. 画像を配置するときは、リンクボックスにチェックをいれてください。
4. 配置した画像のデータは必ずマスターページのファイルと同じひとつのフォルダにまとめておいてください。
その際、ファイル名が重複しないように注意してください。

イラストレータは画像の配置が自由自在にできる点が優れています。
どこにでも置けるから…とは言え、やはり書式内に収める方がまとまりよく見えます。
文字と画像が重ならないようにする方法など、
分からないことはお気軽にお問い合わせください。
最後に、入稿データの最終確認をしましょう!
・画像配置の点検(配置画像をすべて添付するか、すべての画像を「埋め込み」にしてください)
・文字の扱い(アウトラインしてください)
・塗り足し(塗り足しありの場合は、四方とも3ミリ広くしてください)
・特殊効果(透明機能やドロップシャドウなどを使用した場合は、必ず「ラスタライズ」してください)