●　ＩＴツールにはない『紙の本の強み』

小冊子集客入門塾（アート印刷株式会社）の十河です。

 

先日、印刷組合の『業態進化委員会』で 

「十河さんの会社が取り組んでいる

　集客／営業用の本づくりについて
　30分ほど話してほしい」 

と依頼されたので、
20年ほど前に執筆した
『小さなNO.１を小冊子でつくれ！』を久しぶりに読み直してみました。
 

 

この本の「はじめに」には

下記のようなことを語っていました。

 

・中小企業は大企業と戦ってはダメ。
　絶対に負ける。
　しかし、相変わらず大企業と同じ戦略をとる中小企業が多い。

・中小企業は大きな分野のNO.１にはなれない。
　でも小さな分野のNO.１なら
　ちょっとした工夫、視点を変えるだけでなれる。

・お客様はとにかくNO.1が大好き。
　無意識のうちにNO.1の会社やお店を選んでいる。

・大きな分野（市場）での50位ではなく、
　小さな分野にギュッと絞り込んで、その小さな市場で１位になれ！

・「小さな会社だから・・・」と諦めない！
　どんな会社でも小さなNO.1に育つ『強み』を必ず持っている。
　その『強み』を育てよう！

このように、ランチェスター戦略の先生の言葉を引用して、
中小企業の経営者にエールを送っていました。

そして私自身、
『小さなナンバーワンを小冊子でつくれ！』を
読んでくださった多くの中小企業経営者様から
『集客／営業用の小冊子・本づくり』のご相談／ご注文をいただきました。

また、

「十河さんの本を読んで、勇気をもらった！」

というメッセージもたくさんいただきました。

ただし、

20年が経過した今は『ＩＴ全盛時代』。
『集客／営業用の本』だけではなく、
本とＩＴツールを上手に組合わせて、
自分の専門性をアピールする時代になったと、

私も認識しています。

 

ところが昨日、

「あえて本だけでやってみたい！」
という呉服店経営者Ｍさんから
「十河さん、本の書き方を教えて♪」
という相談電話が入ってきたのです。

Mさんのお話を20分ほどお聞きしてみると、
・私は着物文化を守るためにこの仕事をやっている。

・30年以上、全国の着物職人の工房を訪ね歩いている。

・お陰様で、紹介、紹介、紹介でここまでやってきた。

・本物を求めるお客様が来てくださる。

・今後も本物をお届けしたい！本物の魅力を伝えていきたい！

さらに、東京でＩＴ関係の会社を起ち上げた息子さんに　

・お母さんは大きな市場に出てはダメ。小さな市場で戦え！

・お母さんはＩＴに頼らないほうがいいよ。
　そのほうがお母さんの理想に近づいていけると思う

・本物を理解してくれるお客様と付き合いたいなら

　これまでどおりのアナログでがんばって！

・大きな網で大量の魚を捕るのではなく、

　本物の高級魚を１本づりで捕る（出会う）ほうが、お母さんに似合っている

と言われたそうです。

 

それを聞いて私は

Ｍさんの息子さんが私たち中小企業経営者に

「みなさん、【ＩＴ頼り】にすっかり慣れてしまって、
　何か大切なものを見失っていませんか？」

と注意喚起をしているような気がしたのです。
 

今はＩＴ全盛時代。

生活も、教育も、趣味娯楽も、そしてビジネスも、ＩＴなしでは成り立たないでしょう。

ＩＴは本当に便利です。

ですが、欠点もあります。

それは、情報の大洪水、大氾濫です。

 

特にビジネスにおいては、

 

次から次へと情報が押し寄せてくるので、

何が正しいのか？　何を信用したらいいのか？　頭が混乱します。

 

次から次へと新しいノウハウが押し寄せてるので、

学んでもすぐに忘れてしまいます。

ついつい、新しい情報・ノウハウに目を奪われてしまいます。

 

その点、紙の『集客／営業用の本・小冊子』には、

専門家からの「不変的な大切なアドバイス」が綴られています。

さらに、「問題を抱えて悩み苦しんでいる人をお助けしたい！」

「解決策を教えてあげたい！」という著者の想い・理念が込められています。

そして、その想いを読者（見込み客）がしっかり感じ取ってくれるのです。

 

もし、「ＩＴツールでは、何か大切なものが伝わらない。お客様の心に届かない」と感じているのなら、

あなたの誠実な『入門セミナー』『初級講座』を本というカタチにして、

お客様／見込み客にお届けしましょう。

お客様／見込み客があなたの本を受け取ると、手にしていたスマホを横の机の上に置きます。

そして、両手であなたの本を持ち、ページをめくって真剣に読んで学んでくれます。

 

スマホを手放したこの１時間は、

ＩＴナシの『著者と読者だけの落ち着いた世界』になるのです。